請求漏れが多い自動車保険
自動車事故等による、保険金請求漏れが多い事案の1つ
・自動車を乗り降りする際に、指を挟んでケガをした
どの位の保険金が入るか、詳しく説明していきます。
請求できる保険は2つ
・自動車保険
・傷害保険
傷害保険に関しては、入院、通院を行った日数分(限度日数あり)定額で保険金がでるだけなので、割愛します。
請求対象事故
自動車保険で保険金請求が出来ます。
想定される事故は、
・自分の不注意で指を挟む。
・強風でドアが勢いよく閉まり指を挟む。
・車を停めた場所が傾斜がありドアが閉まりケガ。
ただし、車のドアでも対象外があるので注意!
*下記のイラストに注目!

イラストのとおり、ボンネットやハッチバックドアは保障対象外となる。
なぜならば、保険約款で、運行に起因する事故に限る。と明記してある。簡単に言うと、ボンネットを開け閉めするのは点検時、ハッチバックを開け閉めするのは荷物の出し入れの時と考えられる為、運行とは考えられない。
保険金請求出来る特約
特約はこの2つ
・人身傷害保険
・傷害一時金(保険会社によって名称が異なる)
先にお伝えするが、ケガや特約(レッカー等)のみを、請求した場合は翌年の保険料に影響はありません。自動車保険で事故を起こすと、翌年に保険料が上がると思われますが、今回の事案では保険会社は事故とカウントしませんので、翌年の保険料UPは無し。
保険料が上がる事故は、対人・対物・車両保険を使用した場合。ただし、対人でも自賠責保険での支払い範囲内だったら、保険料UPなし。
人身傷害保険での受取保険金
この保険での、最低条件は通院です。指を挟みケガの度合いにもよりますが、打撲や骨折で10日通院と課程します。
通院1日/8,400円(自賠責基準、詳しくは長くなる為、割愛)
交通費(状況によって異なる)自動車の場合1Km/15円程度
人身傷害保険では10日×8,400円=84,000円
交通費(自宅から1Km)10日×15円=150円
合計 84,150円
傷害一時金での受取保険金
この特約はおすすめなので加入をおすすめする。私の顧客には必ず説明し、加入いただいている。保険会社のパンフレットや加入中の保険証券を確認いただきたい。
(1万円・10万円) (2万円・20万円)倍額特約
の2種類がある。結論から言うと(2万円・20万円)が良い。
なぜならば、10万円と20万円の保険料価格差は月々200円程度と費用対効果を考えると20万を選ぶほうが賢明だ。
2つ理由がある。代理店側も顧客にとっても非常に使い勝手が良い。支払い要件は1日以上5日未満の通院であれば2万円、5日以上の通院であれば20万円貰える。
もう1つは、保険金の入金が早い。5回の通院を保険会社が確認したら、3営業日位で入金する。
代理店側からの考えは5回は通院して下さい。20万を先行払いし、早期解決を促す。
顧客も長い通院で、保険金上乗せより、一時金の方が費用対効果を考えると最低5回の通院を考える。通院に取られる時間をストレスに感じる人は意外と多い。
数回の通院で受け取れる保険金額
指を挟んでケガをした時に貰える保険金は
人身傷害保険 84,150円 傷害一時金 200,000円
合計 284,150円となる。
あくまでも一例ですが、このブログを見ている方々に少しでもお役に立てれば幸いです。
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