火災保険料大幅値上げ
保険会社より、火災保険2021年1月保険料改定の案内が配布され始め、来年の保険料試算が可能になりました。先に言っておきます。大幅な保険料の値上げになりますが、地域格差で大きく異なります。特に値上げ傾向にある方は下の条件に合う方となります。
・築年数が20年以上の方
・近畿地方・九州地方南部の方
・建物の設定保険金額が低い方
・長期契約の満期を迎える方
1つでも当てはまる方は、2020年12月中に見直しを強くお勧めします。では、改定になるポイントをお伝えいたします。
保険料の改定
近年では、自然災害が増加し、保険金の支払いが増加傾向にある為、2019年10月にも改定がありましたが、その時は2016年度までの保険金支払い実績を反映していました。その後2018年度までに発生した自然災害の影響はいれていなかったが、2018年に発生した災害、西日本豪雨1,956億円・台風21号1兆678億円・台風24号3,061億円支払いでの影響を踏まえ改定に至った。との事です。
築年数別料率の改定
建築年数の短い建物(新築物件など)保険金支払額が少ない傾向にあり、逆に築年数が長く古い建物は高額な保険金支払いになっている為、築年数別料率を現在3区部から6区部に拡大。よって、築年数の浅い物件は安く、古い物件は高くなる傾向が一層強くなります。具体的には、下の図をご覧ください。


個人的な考えでは、新築物件は値下げをして、契約数を伸ばし、損害率を低くしたい考え、築年数が長い物件、特に25年以上の契約は、損害率が高くなりそうなので、非常い保険料に設定している印象だ。
建物の標準的な評価額の見直し
建築費の上昇を踏まえ、建物の標準的な評価額を改定。消費税のアップも要因の1つ。万が一の場合に十分な補償を受け取れるように建物金額の見直しを促す。M構造(マンション等+3%程度)T構造(鉄骨造や省令準耐火構造+1%程度)H構造(木造等+2%程度)
実際の保険料比較
条件設定は以下の通りです。
鹿児島県鹿児島市 築年数10年H構造(木造)120㎡ 長期10年一括払
建物金額2,000万 地震1,000万*地震保険料は5年分
2020年12月31日までに契約した場合(東京海上・三井住友海上)見積書です。



三井住友895,560円
2020年12月始期

保険会社によって保険料に差はあるものの、高額な保険料となります。個人的に感じた事は地域によって全く保険料が違います。
鹿児島県は、特に高額に感じました。では、本題の2021年1月以降に契約した場合の保険料を見てみましょう。



三井住友1,317,580円
2021年1月始期
自分で試算していてびっくりした結果となりました。同じ補償内容で料率改定でこんなにも保険料に差がでるとは・・・
東京海上では 405,660円値上がり!上昇率153%
三井住友海上では 422,020円値上がり!上昇率147%
まとめ
この値上がり幅にはビックリと言うか、不安しか感じませんでした。
今後、自動車保険は値下がりするでしょうが、火災保険は値上がりを続けていくと考えられます。
自然災害は増え、支払い保険金が増える事は確実だと思います。
特に、地域格差があるので、お住いの所が近畿地方・九州南部の方は早めに見直しをしたほうが良でしょう。一括払いでは最長10年間契約が出来ます。月々払いや年払いの方は、最長5年は契約が出来るので、代理店へ相談を急いだほうが良いでしょう。