2021年1月より火災保険の料率改定が行われ、全国的にも大幅に保険料の値上げとなります。ですが、企業系の火災保険特約で一部見直しとなり、良くなった点を今回はご紹介します。

まだまだ、猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症、従業員や、お客さまで、ウィルス陽性者が出て、保健所の指導が入り、施設の消毒、休業要請が発生した時に支払われる休業補償保険が拡大されました。

休業補償拡大について

今までは、各社(大手三社)東京海上・損保ジャパン・三井住友海上、新型コロナウィルス感染症による、休業補償の加入者には一律で20万円の支払いとしていまいた。約款に感染症による支払いを明記していましたが、新型コロナウィルス感染症は明記されていなかった為(未知のウィルス)支払い義務は無いが、金融庁とのすり合わせで、世論に沿うかのように決定。今までに無い対応だったと思う。

2021年1月からの改定では、約款にも新型コロナウィルスを明記した為に、支払い枠が拡大される事となりました。

各社、同じ支払限度額に統一されています。細かな所は少し違いますが、ほぼ、同じ内容と理解して良いと考えます。

下に、大手3社の補償比較表を作成しましたので、参考にしてみてください。

コロナ休業保険各社比較表
コロナ休業保険 各社比較表

支払い要件は各社同じですが、保険金種類や、支払い方にばらつきがあります。

私が思うに、補償内容が優れている補償は東京海上、感染症対策費用保険が良いと考えます。

施設の消毒費用を他社と違い、別枠で設定してあり、限度額100万円としている所と、従業員のPCR検査費用も保険金でまかなえる点です。

通常、保健所からの指示によるPCR検査は料金は発生しませんが、企業が独自に、接触者である、従業員にPCR検査を受けさせた場合にも、費用を保険金でまかなえる事が出来ます。

補償内容

1回の事故につき、500万円限度(基本補償)

補償限度期間 14日間~15日間(新型コロナ感染症)

保険金=1万円×契約口数×休業期間(最大14日間)

注意!保険金を受け取る時の要件があるので、しっかりと確認をして下さい。保険契約の施設が感染症の原因となる病原体に汚染されたこと、またはその疑いがある場合における保健所その他の行政機関による施設の消毒、その他の措置と書いてあります。

*事故を伴わない休業や行政機関からの要請等による営業自粛は除かれます。

簡単に言うと、従業員やその家族、お客さまの中に感染者が出て、保健所から消毒処置の指導が入り、お店を休む事になった場合に保険金が支払われます。

火災保険を比較する

保険金について

実際に500万円受け取れるのか?

結論から言うと、店舗規模によるです。

請求を行うと、過去の売上伝票等の提出を求められます。過去の売り上げデーターを保険会社が確認し、1日当たりの、売上平均を算出し休業による売上減少分を保険金で支払う事になります。なので、過度に保険に加入をしても、実際の支払いの時には支払われない可能性があるので、適正に加入する事をお勧めします。無駄に保険料を支払う事が無いように、リスクを回避する為に、今までの、1日の売上高で最高益がでた金額で設定しましょう。

各社の見積額

設定条件

所在地、東京都

職業、飲食店 コンクリート構造、面積100㎡

500万円を受け取れる様に、1口36万円で設定

保険金=1万円×契約口数×休業期間(最大14日間)1万×36万×14日=504万円(4万円切捨て)

休業補償見積書
休業補償 見積抜粋

各社見積金額はバラバラでした。

一番安かった保険会社は三井住友海上で、年払い49,540円

東京海上、年払い105,320円

損保ジャパン、年払い162,000円

なぜ、こんなに金額に差が出たのか不明ですが、各社の考えがはっきり出ている結果だと思います。休業補償はこれから増えてくるだろうと考えている会社、三井住友海上はあいおいニッセイ同和損保とのホールディングス会社、もともと、あいおいニッセイが安く、補償範囲が広かった為に、合わせているのかは不明ですが、安く感じます。

補償内容が良い、東京海上を選択するか、又は、支払い保険料が安い三井住友海上を選択するかは、経営者である社長や、経理担当者さん、付き合いのある保険代理店さんと決めた方が良いと思います。

自分の店舗規模、1日当たりの売上高、とりあえず、安い保険会社で契約でも良いかと思います。まずは、備えておくことをおすすめします。

まとめ

飲食店や居酒屋のオーナーさんは、火災保険の値上げ前に見直しをするより、1月以降に特約で、休業補償特約を追加して加入するか、休業補償だけでも単品で加入ができるので、追加する事をお勧めします。ずっと継続で加入するより、コロナ感染症が落ち着く期間まで、保険を手当てし、有事に備えると良いでしょう。施設のある地域や建物の構造、広さで保険料は大きく異なりますが、万全の感染対策をしていても、いつ、誰が、陽性者になるか分からないし、いつ平穏な世の中になるか判らない時です。不安を払拭する為に保険加入を検討してみてはどうでしょうか?

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