家計の負担にもなる保険料、出来るだけ安い方が良いと考えている方が多いと思いますが、これだけは必要だと思う特約をランキングしましたので、参考にしてみてください。ご自身で、ネット保険を申し込む時に、何が必要で、何が不要か判断が難しいし、判断が出来ない事が多いと思います。色々な交通事故を担当し、特約が未加入で困った事や、逆に良かった事をまとめました。
*対人・対物無制限は当たり前の事なので割愛させていただきます。
第5位 車対車事故免責ゼロ特約
聞きなれない特約名だと思いますが、保険料の割引が出来る特約です。
車両保険の加入が必須です。
保険加入時に、車両免責(自己負担)を決めますが、免責金額を0円より5万円を選択すると保険料が安くなります。
あえて、免責金額を5万円にして、車対車事故免責ゼロ特約を付保します。
効果としては、月々の保険料が500円~1,000円程度安くなります。
自損事故など、保険を使用する際には5万円の自己負担が掛かりますが、自動車同士の事故の時には、免責が0円になる特約です。
おすすめのポイントは
保険を使用すると、翌年、保険料がアップします。修理代が5万以下だった場合は、自腹で直した方が、保険料アップと比較しても安く収まる場合がほとんどです。
特に、新車を購入し、車両保険を掛けたいが、高いと思われている方は、試算してみて下さい。
*画像を載せようと、各社のパンフレットを確認しましたが、パンフレットには載っていなく、Web約款で内容が確認出来ます。
東京海上日動火災保険 自動車保険約款 ページ139
「車両保険の免責金額に関する特約」
第4位 車両保険無過失事故特約

車両保険が必須の特約
今は、ほとんどの保険会社では、車両保険を付保すると自動セットされていますが、まだ、選択可能な保険会社もあるので、ランキングしました。
この特約は、車対車の事故で、ご自身に過失が無い場合、例えば、信号待ちをしていた時に、後ろから追突された。など、0:100の事故時に発動し、保険金が受け取れます。
翌年の保険料アップがありません。
おすすめのポイントは
自己防衛策になる事です。信じられ事ですが、普通に走っている車の中には、無保険状態で走っている車が多いです。私も事故現場に向かうと、年に数回は無保険車との事故を担当します。
車検時に強制加入する自賠責保険は、対人のみ補償です。車両等の対物は補償対象外です。
「注意」
相手が確認できないと、支払いの対象になりません。当て逃げやいたずらでは、支払われませんので、注意してください。
一番安い自動車保険がわかる!
第3位 対物超過修理費用特約

対人・対物無制限は良く聞く言葉と思いますが、この特約は、対物に対して、時価額を修理代がオーバーした時に使用します。限度額50万円
今は、ほとんどの方が加入していますが、時々、加入していない保険証券を目にする事があります。特約保険料では、月に20円程度です。
この特約が付いていないと、事故後にトラブルの原因となり、事故解決せずに、時間と、ストレスが無駄に掛かる原因となるでしょう。
事故に遭う相手は選べません。年式が古い車を大切に乗っている方や、親の形見で乗っている方など、人の想いは様々あるように、修理してでも直して乗りたいと思っている方もいます。修理代が時価額を超えると、加害者も支払い義務はありませんが、相手の気持ちを考えるといたたまれません。
おすすめのポイントは
自己防衛の特約、保険料も安い。
第2位 弁護士費用特約

最近ではよく耳にする特約となったと思います。月々の保険料は300円程度
普段の生活の中では、弁護士なんて無縁だよ。と思っている方におすすめします。
おすすめのポイントは
自己防衛になる。
事故を起こす相手は選べません。相手が、過失割合に納得せずに、弁護士を入れてきた場合、費用負担無しで、弁護士依頼が出来ます。(訴訟費用300万限度)私が担当した事故でも、年に数回は、相手側から訴えられる事があります。
過失が無い事故、信号待ちで後ろから追突されたなどの事故
相手が、自動車保険に加入していなかった場合に、自賠責保険では、ケガ等の対人は補償されますが、自動車の修理に掛かる、対物は補償されません。その時に、弁護士特約を使用します。
過失が0の場合、自分自身の保険会社は関与しませんので、ご自身で示談交渉を行う事となります。はっきり言って、自分自身では進める事は困難です。時間も掛かるし、相手との連絡を取ったりも大変なので、弁護士にお任せする。泣き寝入りをせずに済みます。
第1位 搭乗者傷害(倍額)特約

月々の保険料は500円程度
おすすめのポイントは
受け取れる保険金が定額で分かりやすい。1~4日の通院では2万円・5日以上だと20万円受取となる。
受取れるスピードが速い。 事故後に5回通院した時に、保険金請求書を出した場合、約5~10日以内で入金完了しています。郵送の時間や土日祝を考慮しております。
事故カウントされない。 対人・対物とは違い、人身傷害保険の特約となる為、単独事故や、過失0の事故の場合、ご自身の保険を使用しても、翌年の保険料アップがありません。
特に、車両保険に加入していない方は、受け取った一時金で修理代等に回したり、別の車に乗り換える際の頭金として使用する事も可能です。
まとめ
インターネット等で、ご自身で加入する方は、耳にしない様な特約は、外す方が多いと思います。特約を外して、保険料を安くする事ばかりに気が行っていると、大変な思いをする事となります。
保険料が安いのには、理由があり、充分な補償を受けられない事となります。
昔からの言葉で、安かろう悪かろうだと、私は思います。
今回は、あまり耳にしない特約をランキングしましたが、重要だと感じている特約ばかりです。基本的な補償に肉付けし、万全な自動車ライフをお送りください。
外部リンク
三井住友海上 自動車保険パンフレット
https://www.ms-ins.com/pdf/personal/car/gk.pdf
損害保険ジャパン 自動車保険パンフレット
東京海上日動火災保険 自動車保険パンフレット
